「折り畳みケータイ」は、絶滅の危機にあった

OSは駆逐、部材も入手困難、どう乗り越えたか

AOSP(後述)をベースに開発された最初の携帯電話「AQUOS K SHF31」は2015年にauから発売。KDDIの田中孝司社長はガラケーとスマホを合わせた「ガラホ」と呼んでいた。これ以降、AOSPベースの携帯電話は増えていく(撮影:尾形文繁)

スマートフォン全盛の時代ながら、シニア世代を中心として根強い人気の折り畳み型携帯電話(「フィーチャーフォン」「ガラケー」などとも呼ばれる)。最新の携帯電話も一見、以前と変わらないようだが、その中身はまったくといっていいほど変わっており、スマホに限りなく近いものになっている。実は大きく変化している携帯電話の今を追った。

シニア中心に根強い人気を誇る携帯電話

iPhoneが世の中に登場してから10年が経過し、多くのユーザーにとって、スマホは生活に欠かすことのできない存在となった。携帯電話は「ガラケー」(ガラパゴスケータイ)などと呼ばれ、今や古臭いアイテムのイメージだ。

ただ、日本では早い段階からeメールやWebサービスが利用できるなど、高度に進化し高い利便性を実現していたことから、慣れ親しんでいる人が多く、現在も多くの愛好家を抱えている。

携帯電話の利用者が多いのはシニア世代だ。平成29年版の「情報通信白書」を見ると、スマホの個人保有率は20代で9割を超えており、50代でも66%に達する。一方で60代では33.4%、70代では13.1%と普及率が低く、多くのシニアが携帯電話を使い続けている様子がうかがえる。ちなみに、全体のスマホ普及率は72%前後で横ばい傾向だ。

シニア世代は、日本における最も大きなボリュームゾーンでもあるだけに、携帯電話会社も彼らのニーズを無視することはできない。そうしたことから、現在も、折り畳み型携帯電話を継続的に投入し続けているのだ。

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