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「衰退する企業、しない企業」の決定的な違い 冨山和彦×小城武彦「衰退の法則」対談<後編>

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  • 冨山 和彦 経営共創基盤(IGPI)グループ会長
  • 小城 武彦 日本人材機構 代表取締役社長
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冨山:計算ずくなKYは、エキセントリックではないし、必要がなければほかの人に合わせられます。しかし、KYの10人中8~9人がエキセントリックなタイプで、そういう人がボードに入ると、すべての議論が止まり、意思決定機関としての生産性が低下してしまう。

日本企業の体験してきたパターンは、相互協調の罠にはまり、予定調和で議題が止まったことのない取締役の中に、迂闊にも困った人を入れてしまい、えらい目に遭ってアレルギー反応になっているのでしょう。

小城:社内と社外の人材層をもっと厚くしないといけませんね。

日本企業の悪い癖を逆手にとれ!

冨山:そこは当面の最大の課題だと思います。伊藤邦雄さん(一橋大学特任教授)が社外取締役として好まれるのは、まったくエキセントリックではなく、極めて常識人だけど、勝負どころでは、相手が超名経営者であろうと、ガチで勝負に出られるからだと思います。

同じように、脈絡は理解したうえで、相手の空気を読まない立ち位置をとるかとらないかを判断できる人をつくらないといけません。日本人の集団は、最初は緊張感があって、健全な回り方をしても、緩むとお友達を集めて、サイレントキラーが回り出しますから。

小城:それは文化的な癖ですから、弱点をわかったうえで対応しなくてはいけませんね。

冨山:その一方で、癖は長所にもなります。長所として引き出したうえで、短所を殺しにいくのが、経営であり、企業統治であり、HRマネジメントだと思います。

(構成:渡部典子)

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