米国は「高齢者視点」で住みやすい国なのか

高齢者の「生きやすさ」を測る新たな指標

「重要なのは、年齢に人生を加えることであって、人生に年齢を足すことではない」とロウ教授は言う。「予防と、高齢者の希望に沿ったケアに基づく優れた医療システムをもたらす政策が、障害率を減少させることになる」。このカテゴリーでは日本が上位につけているが、このほかに、スイスやオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、フランスも好位置につけている。

一方、公平性、つまり、「持てる者と持たざる者」の間の、幸福と経済的安定度のギャップについては、米国は他国に比べて収入格差が大きいことから、21位にとどまっている。

米国人は「生涯働く」傾向がある

世代間の緊張と社会とのつながりの度合いを測ることを目的とした「共生」というカテゴリーでは、米国の得点は高くなっている。頼りにできる親戚や友人がいると答えた人の数や、隣人および世代間の富の移動を信頼していると答えた人の割合が高かったことから、このカテゴリーでは5位にランクされている。

米国にとって最も励まされる結果となっているのは、生産性と仕事における順位である。米国の労働者は、多くの西欧諸国よりも長い期間働き続ける傾向があり、ボランティアに就く割合も高い。

そして、このカテゴリーでは、さらなる改善も望めそうだ。米国の高齢者にさまざまなボランティアに携わってもらう取り組みは、広まっているものの、より強力なサポートが必要である。「ボランティアに関しては、米国は諸外国よりもよくやっているが、改善の余地はまだある」とロウ教授は話している。

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