と断言します。ちなみにGさんの業務内容を聞くと、経理業務全般だそうです。「内向き」で外部との接触が少ない仕事。ゆえに営業スキルを発揮する機会がないと決めつけている様子でした。当然ながら、営業スキルを身に付けるためのビジネス書を買って読むなんて「ありえない」とのこと。さらに
「そもそも営業職は元気で、明るく、あいさつができるのが大事なのでしょ。個人のキャラクターで勝負する仕事に関心はない」
と断言。かなり営業職に対してうがった見方をしているようでした。営業職を長くしていた立場からすれば「営業職をなめるな!」と言いたい気持ちにさえなりましたが、これも現実。ただ、ここは仕事だと気を取り直して、非営業職の方々に《一言》言わせていただきたい。
「営業職でない人こそ、営業スキルが求められる時代になっているのに、気づかないと大変なことになりますよ!」
増える、戦略的人事異動
これまで「内向き」な仕事に従事していた人たちが、今後、「営業スキル」が求められる仕事を担うようになるのは間違いありません。その理由は、
《複数の職種を経験させるべきと考える会社が増えている》
からです。同じ部署であまりに長く(長すぎる)仕事をしていると、ビジネススキルの硬直化、仕事に対するマンネリ感が出るもの。あるいは他部署と仕事をする機会に
・相手の立場・役割が理解できない
ため、お互いに軋轢を起こしてしまうトラブルの発生。こうした問題を解決するため、長く同じ部署で同じ役割だけをしてきた人材に「対極の役割」を経験させる施策が注目されています。たとえば、
・製造部から営業職へ
・営業部から管理部へ
本人的にはサプライズな出来事でしょう。こうした取り組みはCDP(Career Development Program)の一環で行われる“戦略的人事異動“。人事部が主導になって「複数の職業を経験する」ことでキャリアビジョン(自分のありたい姿を具体的にイメージできる状態)が構築できることを目指したものです。
CDPについて、より詳しく説明すると
《各自が中長期的なキャリア目標を設定し、その実現に向け職員自ら能力向上・キャリアアップに取り組むことを会社がサポートし、人と会社がともに成長・発展していく人材育成プログラム》
といったところです。
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