凱旋門賞制覇へ!理と情熱のホースマン 新世代リーダー 池江 泰寿 JRA調教師

5歳から始まったキャリア
「僕のキャリアは5歳で始まったんです」。
生まれた時から、調教師としての活躍が約束されていたわけではない。だが、泰寿にとって、競馬は幼いときから極めて自然なものだった。父・泰郎(72)は、泰寿が小学校の中学年になるまでは、現役バリバリのジョッキー。その後は調教師として、日本最強馬といってよいディープインパクトを育てるなど、輝かしい業績をうちたてた(2011年2月に調教師生活を引退)。
すでに泰寿は、5歳の頃には滋賀・栗東の厩舎(トレーニングセンター)に出入りしていたという。知る人ぞ知る話だが、これまた、今の競馬界を代表する武豊騎手とは、実は保育園時代からの幼なじみだ。子供ながらにして、いつも競馬の話で盛り上がっていた。武豊がレース展開の話が好きだったのに対して、泰寿は「血統などの話をするのが好きな『競馬オタク』だった」という。