凱旋門賞制覇へ!理と情熱のホースマン 新世代リーダー 池江 泰寿 JRA調教師
競馬界の事実上の世界一決定戦、凱旋門賞(2400メートル、仏ロンシャン競馬場)。10月6日、日本人調教師として初優勝を狙うのが池江泰寿(44)だ。現役日本最強馬オルフェーヴル(牡5歳)と、2年連続での挑戦。日本を代表し、世界屈指のトレーナーとなった泰寿が、ここに至るまでにはどんな道があったのか。また、今後、何を目指すのか(敬称略)。
5歳から始まったキャリア
「僕のキャリアは5歳で始まったんです」。
生まれた時から、調教師としての活躍が約束されていたわけではない。だが、泰寿にとって、競馬は幼いときから極めて自然なものだった。父・泰郎(72)は、泰寿が小学校の中学年になるまでは、現役バリバリのジョッキー。その後は調教師として、日本最強馬といってよいディープインパクトを育てるなど、輝かしい業績をうちたてた(2011年2月に調教師生活を引退)。
すでに泰寿は、5歳の頃には滋賀・栗東の厩舎(トレーニングセンター)に出入りしていたという。知る人ぞ知る話だが、これまた、今の競馬界を代表する武豊騎手とは、実は保育園時代からの幼なじみだ。子供ながらにして、いつも競馬の話で盛り上がっていた。武豊がレース展開の話が好きだったのに対して、泰寿は「血統などの話をするのが好きな『競馬オタク』だった」という。
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