不振のマクドナルド 原田氏、退任秒読み

2期連続減益は確実、事業会社の社長交代へ

強まる本社の影響力

後任社長に就任したカサノバ氏は現場経験が長く、店舗運営業務に精通している。カナダ、ロシア、マレーシアなどのマクドナルドを渡り歩いてきた。04~09年には日本法人で執行役員を務め、マーケティングや経営戦略も担当している。

原田氏が「日本の外食産業にも詳しい。えびフィレオ、クォーターパウンダーの成功体験を持っている。後継者はサラしかいない」と評すれば、カサノバ氏は「原田さんが築いた強いビジネスの基盤の上にさらにビジネスを発展させる」と応えた。

今回の人事を決めたのはHD株の49・9%を握る米本社。業績好調時には、米本社が頭越しに送り込んで来た後継候補を更迭したこともある原田氏だが、今回は本社の意向を受け入れざるをえなかった。

あるOBは「カサノバ氏が日本でマーケティングを担当した実績を踏まえ“彼女を後継者として育てたのは私だ”と原田さんが説明すればメンツが立つ」と分析する。

原田氏の今後はどうなるのか。04年2月に原田氏が副会長兼CEOとなったとき、社長兼COOだった八木康行氏は3カ月後に退任している。業界でも「原田氏も年内に退任する」という見方が圧倒的だ。

故・藤田田氏が生み育てたマックは日本独自の進化をしていた。それをグローバルに近づけたのが原田氏だ。カサノバ氏は大型ドライブスルーへの建て替えや宅配事業の強化といったグローバル路線の加速を打ち出す。この先、米本社とAPMEAの影響力がこれまで以上に強まることは間違いない。

(撮影:梅谷 秀司)

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