民進党、どう転んでも「やはり明日はない」

「対決よりエール交換」の代表選はスルーされ

対立を避け、友好ムード? 迫力不足の2人(写真:日刊現代/アフロ)

「党再生のラストチャンス」(岡田克也元代表)という民進党代表選が21日にスタートし、党勢回復に向けた地方行脚が続いている。かねて予想どおりの前原誠司元外相と枝野幸男元官房長官の「盟友対決」。憲法改正、消費税、原発に野党共闘と、重要テーマにおいて主張の違いは際立つが、中央政界での経歴がほとんど重なる「政治的同志」だけに、選挙演説や公開討論の場での決定的対立は避けている。

代表選をめぐる党内構図から、保守派をまとめて議員票で圧倒する前原氏は「尖った主張を封印」しての"守り"を優先し、リベラル派代表として地方票で逆転を狙う枝野氏は個別電話作戦などの"攻め"に活路を求めている。だが、「党内バラバラ」の根本原因となってきた路線論争に踏み込めば、分裂・解党につながりかねないため「対立より友人としてのエール交換を重視」(党幹部)する両氏の態度が、選挙戦に盛り上がりを欠く原因となっている。

緊迫感に欠ける「第2世代」の実力者対決

前原、枝野両氏は、代表選告示直後の共同記者会見を手始めに民放テレビ出演などで代表就任への覚悟と決意を語り、地方行脚では「党再生による安倍政権打倒」に声をからす。

ただ、メディアの反応はこれまでの同党代表選よりも概して冷ややかだ。告示翌日のNHKの朝ニュースでは「その他のニュース」の扱いで、民放ワイドショーなど各情報番組もメインテーマには取り上げず、恒例の日本記者クラブ候補者討論会もキー局のライブ中継はなかった。こうしたメディアや国民の冷めた反応に関連して、両氏は記者クラブ討論会でも「地方党員やサポーターの投票率が心配」と顔を曇らせた。

前原、枝野両氏は「鳩菅小沢」の後を継ぐ党第2世代の実力者だ。党内保守派とリベラル派の代表選手と位置づけられ、今回代表選の結果が野党第1党の今後の進路を決めることは間違いない。まさに「保守かリベラルか」の"がっぷり四つ"の大勝負なのだが、両氏や付き添う側近議員らの表情には緊迫感が欠けている。5年前の民主党政権崩壊の"戦犯"同士の一騎打ちでもあり、「新味ゼロで、どっちが勝っても党再生は困難とのあきらめムードがある」(党長老)からだ。

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