皆既日食、「風船からネット中継」の舞台裏 米NASAや大学が協力
[チャールストン(米サウスカロライナ州) 18日 ロイター] - 米モンタナ州立大学のチームと米航空宇宙局(NASA)は、50以上のヘリウム風船を高度2万4384メートルに打ち上げ、21日に全米で観測される皆既日食の様子をオンライン中継する計画だ。皆既日食のライブ・ストリーミングは初の試みとなる。
この「スペース・グラント・バルーニング・プロジェクト」に関わるカサンドラ・リュニョン氏は、17日に行われた試験打ち上げの席上「日食が地表に及ぼす作用を、太平洋岸から大西洋岸にかけて多様な形で観察できるだろう」と述べた。
日食時、月は太陽と地球の間を西から東へ横切り、地球に影を落とす。
リュニョン氏率いる教授と学生のチームは、米国大陸で最後の通過点となるチャールストンの東岸9─11キロ沖合で、沿岸警備隊の船舶から風船を打ち上げる計画。
リュニョン氏によると、日食が作る影の速度は、オレゴン州で時速2000マイル(約3200キロ)となり、サウスカロライナ州で1500マイルに減速する。
ウェブサイトで中継
ヘリウム風船はゴム製で、膨らませると2.7メートルの大きさ。高解像度のビデオカメラや写真撮影用のスチルカメラ、コンピューターを積み込んで全米50カ所から打ち上げられ、画像を送信してくる予定。
リュニョン氏のチームは地上のアンテナでこれらを受診し、ウェブサイトhttps://stream.live/で中継するという。
米本土48州で皆既日食が観測できるのは、1979年以来となる。
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