日本人よ、「観光先進国・タイ」から謙虚に学べ 「物価が安い」のに大金を使わせる工夫とは
『新・観光立国論』が6万部のベストセラーとなり、山本七平賞も受賞したデービッド・アトキンソン氏。
安倍晋三首相肝いりの「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」委員や「日本政府観光局」特別顧問としても活躍している彼が、渾身のデータ分析と現場での実践とを基に著した『世界一訪れたい日本のつくりかた』は、発売1カ月で2万部を超えるベストセラーとなっている。
本連載では、訪日観光客が2400万人を超え、新たなフェーズに入りつつある日本の観光をさらに発展させ、「本当の観光大国」の仲間入りを果たすために必要な取り組みをご紹介していく。
今月、国連観光機関(UNWTO)が発行している「UNWTO Tourism Highlights, 2017 Edition」が発表されました。
これは世界中の「観光」にまつわるデータブックです。客観的な視点から、世界の観光産業のトレンドと、日本の「観光」が世界の中でどのような位置にあるのかを知ることができます。
この連載では、人口減少社会を迎えた日本において「観光」は大きなポテンシャルを秘めた「希望の産業」たりうるということを指摘させていただいてきました。
今回はこの「UNWTO Tourism Highlights, 2017 Edition」のデータから、日本がこれから観光戦略を進めていくうえで「お手本」になる国はどこかを考えていきたいと思います。
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