「オレ様」トークで女子に引かれる男の処方箋 うんちく男でも「聞き流されない」話法とは?

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ボクも昔は、「自分は周りよりもすごく仕事ができる!」という勘違いを鼻にかけ、「オレ、できます」系の自慢トークが多めでした。職場の女性から煙たがられていたのは、自慢トークが原因の一つだと思います。

ただ、同時にその頃気づいたのが、仕事で失敗した経験、途中で挫折しそうになった仕事の話を女性にすると、「え! 失敗することもあるんですか!? 」と興味を持ってもらえたことです。「そりゃありますよ、山ほどあります! 」と答えると、職場の女性からの親近感が増していくのを感じました。

失敗話は自慢話よりもストーリーに起伏があるし、何より話し手に対する親近感と共感を持ちやすい。女性は論理や優秀かどうかよりも相手への共感を大事にしたい。自分に実績があるのならば、その過程で起きた失敗やピンチの話をした方が、女性はめんどくささを感じず耳を傾けやすくなります。

究極にめんどう! 「自虐トーク」はどうするのが吉?

3つ目の、「どうせオレなんて……」の自虐トークは、自慢トークの裏返し。オトコは自信がなくなると「どうせオレは」と、卑屈なダークサイドに突入します。究極のめんどくさい自虐トークが「オレって、実際どうですか?」。相手に「大丈夫だよ」と言って欲しい、歪んだ承認欲求です。このとき女性は、菩薩のような顔をしてやり過ごすしか無い、めんどくさいことこの上ないトークです。

自信をなくした時の自虐トークを克服するのに必要なのは、自信を無くした理由を素直に話すこと。できれば笑い話に変えるとより効果的です。ボクの場合、昔離婚をきっかけとして、「ボクに関わると不幸になるよ」という自虐モードに突入したことがありました。

この自虐モードから脱したのは、はたらく女性のかていきょうしでセミナーの仕事をいただいたとき、聞き手の女性に親近感を持ってもらうために、つかみの自己紹介で、明るく「バツイチです」とカミングアウトするようにしたのがきっかけでした(別にカミングアウトと言うほどの秘密でもないですが)。自分の傷や弱みを隠さないオトコに、女性は心を開いてくれます。

・うんちくより、奇跡や不思議の感動体験を先に提供する。
 ・実績を自慢するより、ピンチや失敗の体験を共有する。
 ・傷や弱みを、隠さない。

女性に「めんどくさい」と思わせないトークって、実はマーケティングやブランディングで重視されるポイントと一致します。日本男子はマーケティングが苦手と言われますが、周りの女性への接し方を変えることから、日本男子のビジネスも大きく変わってくるかもしれません。

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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