進化が起きている一方で、変わらないものもある。それはこの国の精神的な部分、キューバという国の根底を支えている連帯感や兄弟愛、社会的正義といった基本的なコンセプトだ。こうした感覚はキューバ人にはとても重要なもので、これなしにはキューバという国は成り立たない。
――キューバは経済改革によって変わりますか。
私は専門家ではないが、私たちが今住んでいるこの世界は非常に不公平だ。キューバのような発展途上国は主に原材料の供給国だが、その価格はどんどん下がり続けている。
一方、先進国では安い原材料を使って価格の高い製品を作り、それを売って経済成長を図っている。原材料の価格が5%、10%と下がる一方で、最終製品の価格が同じペースで上がっているとしたら、その差はどんどん開いていくことになる。つまり、発展途上国の人間はこれまでも少ないおカネでより高いものを買わないといけない状況になっている。まさに「商業化した世界」だ。こんな状況にはいつか終わりが来るとは思うが。
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