中国の横暴を黙認する西欧外交の倫理的退廃 自由や人権を守る意識が後退している

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西側の政治家は中国を脅威に感じている?(写真:Damir Sagolj/ロイター)

西欧は退廃しているといっていい。われわれは自由や人権という西欧の理念に基づく外交を行うことに後ろ向きになっている。それはビジネスのためだ。

ノーベル平和賞を受賞した中国の人権活動家、劉暁波氏が先頃亡くなった。中国の民主化を訴えたかどで懲役11年を言い渡され、服役中だった。劉氏は末期がんの国外での治療を望んだが、中国政府はこれを拒んだ。同氏の妻は今も自宅に軟禁されたままだ。

西側の政治家は中国に及び腰

劉氏がまさに死の床にあるときに開かれていた先日のG20首脳会議を含め、問題を取り上げる機会は山ほどあった。

だが、西側の政治家がこの問題で中国の習近平国家主席に正面切って立ち向かったことがあるとは考えにくい。なにしろ、劉氏にノーベル賞が贈られた2010年、怒り狂った中国は苛烈な報復措置によってノルウェーを村八分にしようとしたが、ほかの西側諸国は中国を批判することもなければ、ノルウェーに真の連帯を示すこともなかったのである。

西側諸国はなぜ、中国を批判するのにこうも及び腰なのか。答えはどうやら、カネである。

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