ドイツ人は「シンプルな家事」を徹底している ストレスの少ない合理的な食生活とは?

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学校へはサンドイッチのほかにフルーツを丸ごと持参する子どもも多い(c)Yuki Kubota

16時に仕事を終えるといったん帰宅して、息子を家で迎える。そこから買い物メモを持って買い物へ。「頭に浮かんだらすぐに書き留められるように」と、ペンとメモは家の各所に置いてある。

夕食によく作るのはサラダ。パンを添えるときもある。ときどきはシチューや、茹でたジャガイモにハーブソースをかけた料理も食卓に上る。

現代の家庭料理で手の込んだものはなく、野菜もよく使う。ドイツ料理レストランで見かけるようなどっしりとした肉料理は、ベルリンの一般家庭では特別な行事を除いてあまり作らない。

スーパーで売っている惣菜の品揃えは日本ほど充実していないが、夕食を作る気力がないときにはサンドイッチを買ったり、気軽なアジア料理レストランで料理をテイクアウトする人もいる。

考えてみれば、昼食は午後の活動に向けてエネルギーが必要なので、しっかりした食事を取るのは意味がある。夜は寝るだけなので昼間と同様に食べなくてもいいといえる。理にかなった食生活ではないだろうか。

平日はシンプルに、週末はみんなで食事を楽しむ

こうした食習慣は、日本の感覚ではなかなか受け容れられないかもしれない。日本人にとって食事は非常に重要で、食べることは大きな楽しみだろう。

私自身も夜には温かい料理を食べないと、どことなく寂しい気持ちはある。しかし以前のように品数に縛られることはなくなり、いまでは栄養バランスさえ気をつけていれば、ご飯に具だくさんのスープ程度で十分だと思っている。

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