若者にとって「草食男子」はむしろ褒め言葉だ 恋愛への積極性は結婚にどう影響している?
「草食系」という言葉がよく使われるようになって久しい今、現代の若者の恋愛・男女交際への意識には、どのような傾向が見られるのでしょうか。明治安田生活福祉研究所が行った「男女交際・結婚に関する意識調査」の結果から、全国の15~34歳の恋愛・結婚に関する意識や実態について、恋愛・男女交際へのスタンスごとの傾向という視点でご紹介します。なお、本稿の「草食系」とは、「恋愛・男女交際に消極的・受動的」なスタンスを指します。
草食系男子はむしろポジティブなイメージ
まず、現代の若者は、恋愛・男女交際に「消極・受動的」なスタンスの男性、いわゆる「草食系男子」に対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか。
草食系男子のイメージとしてあてはまるものを尋ねたところ、男女とも各年齢層で最も高い割合になったのは「ガツガツしていない」で、半数以上が挙げています。次いで、「デートに誘わない・告白しない」「異性と話すのが苦手」などが続きます。また、女性のほうが「頼りない」イメージを持つ人の割合が高くなっています。女性では年齢が上がるにつれ、「デートに誘わない・告白しない」「傷つきやすい」「恋愛以外のことで満たされている」の割合が高くなります。「異性と話すのが苦手」は男女共に年齢が上がるにつれ、割合が目立って低くなります。
以上の傾向を踏まえると、「草食系男子」という言葉には、恋愛に奥手というネガティブなイメージよりも、ガツガツしすぎていないという、どちらかといえば肯定的なイメージを持つ人が男女共に多いようです。