ビジネス書の「残念すぎる読み方」3パターン 「お勉強の常識」から一刻も早く抜け出そう

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なお、最近では電子書籍も普及しています。「読書はキンドル」という方もいるでしょう。キンドルは、私も使っていますが、パラレル読みを支援する大きなツールになります。小さな端末で何百冊、何千冊もの本を持ち運ぶことが可能なので、外出先のちょっとした時間を、すべて読書に効率よく組み込むことができます。

また、キンドルは自宅においても有効です。

たとえば、育児に追われる女性なら、子どもを寝かしつけた後のわずかな時間を学びに使うことができます。紙の本は暗くて読むことはできませんが、電子書籍ならタブレットやスマートフォンのモニターで読むことができます。また、ジップロックの中にキンドルを入れれば、お風呂場でも読書が可能です。

NG3:本をまとめ買いしない

多読ができない人の3つめの共通点は、本をまとめ買いしないことです。

ビジネス書を購入するときは、10冊くらいまとめ買いしましょう。そうしないと、パラレル読みができないので、どうしても1冊ずつ読んでいくスタイルになります。これでは、途中で飽きてしまいますし、日常のあらゆるスキマ時間を読書に充てることが難しくなります。

「まとめ買いして『積ん読』になったらもったいないではないか?」

というご意見もあるかと思いますが、むしろそうした金銭的圧迫感を醸成するためにも、まとめ買いはお買い得なのです。買ってしまえば「読まなくてはもったいない」という心理にもなるというものです。

以上、ビジネス書を数多く読めない人の共通点と、その対策について見てきたわけですが、この方法が万人にとってのベストな方法というワケではありません。やはり1冊ずつ精読したい方もいるでしょうし、金銭的に余裕がないからまとめ買いもしたくない、という方もいるでしょう。

そもそも本の読み方にルールはないので、このあたりはあくまで「参考」としていただければと思いますし、もっと良い読み方、自分に合った読み方を模索されることをオススメします。

いずれにせよ、ビジネス書を読むという行為は、趣味で小説を読んだり、学生時代に参考書や教科書を読んだりすることとは別の行為です。まずはそれを認識することが、ビジネス書から知識やスキルを学ぶうえでの基本であるということは覚えておいていただければと思います。

清水 久三子 アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント

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しみず くみこ / Kumiko Shimizu

アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント
大手アパレル企業を経て1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして新規事業戦略立案・展開プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成し遂げられない」との思いから専門領域を人材育成分野に移し人事・人材育成の戦略策定・制度設計・導入支援などのプロジェクトをリード。コンサルティングサービス&SI事業の人材開発部門リーダーとして5000人のコンサルタント・SEを対象とした人材ビジョン策定、育成プログラム企画・開発・展開を担いベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた

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