親同伴も?就活への親の関与が高まっている

「親の意向」が就職先の決定に大きく影響

文理別での特徴もある。キャリアセンター担当者に相談するのは、文系28%に対して理系は19%と低い。その理由は多くの大学のキャリアセンターが文系学生の就職を優先しているからだと思われる。理系学生も就職の自由応募が多くなっているが、企業と研究室とのつながりから依然として教授の影響力が強く、就職先探しを教授にお任せするキャリアセンターも少なくない。他方、理系の相談相手で多いのが、「大学の先輩」。文系は29%だが、理系は41%が相談している。研究室の縦のつながりはまだまだ強いようだ。

そんな中で親の存在の大きさがコメントにも見られる。就活生が親に言われた内容として多いのは、「やりたいことをやりなさい」や「自分が本当に行きたいところにしなさいと言われました」といった励ましの言葉。ところが一方で、「一部上場なのか? 事業内容は? 勤務地は?」(広島市立大学大学院、理系)、「大企業で事業内容が安定しているところ以外はダメ」(首都大学東京、理系)、「公務員になってほしいといわれた」(新潟大学、理系)と言われた学生も一定数いる。

そうした「就活に対する親からの圧力」をどれだけ感じているか、聞いてみると、「とても感じる」という学生は8%、「少し感じる」学生は22%とあわせると、3割が圧力を感じていることになる。

3割の学生が親からの圧力を感じる

反対に、企業側から見ると、親の存在はどう映るのだろうか。昨年、HR総研が企業の人事担当者に聞いた「親に関わるエピソード」を見ると、「面接中に『親に相談します』の発言が割と多い。わかってはいるが面接中にそれを言わなくてもよいのにと思う」(従業員規模301~1000人、メーカー)というように、就活生の過度な親依存、親の子どもへの過保護の実態が垣間見える。それは今年も同様だという。

「親御さんに知られていない会社なので、『ダメ』という話はそこかしこで聞きます」(300人以下、情報・通信)というように、親の知っている範囲しか企業として認めないという話も多い。誰もが知っている大企業はごくわずかであり、キャリアセンターは「視野を広げ、B2B企業も研究しよう」と指導するものの、親の知識はとても狭い。中には、就職人気企業ランキングに入っている会社以外認めない、というケースもあった。

親が企業に現れたり、連絡をしてくることもある。人事担当者からも「採用面接に親同伴で来ている人がいた」、「合同説明会に親が来て質問していた」といった声が出ている。中には「内定者(縁故関係)の親からごあいさつに伺いたいとの電話があったが、『社会人となるよい機会ですのでお子さんおひとりでお願いします』とお断り申し上げた」(300人以下、情報・通信)というエピソードもあった。

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