まず、起きた途端にバレるのが、あなたの日頃の不健康さ、とりわけ「禁煙に失敗していること」である。
不健康で、信心深い人々
二流の朝は、たばこを吸うところから幕を開ける。
ただでさえ口の中が汚れているのに、それにたばこの臭さを追加するのだから、朝っぱらから迷惑防止条例違反の容疑で検挙されても、致し方あるまい。
おまけに歯を磨いたあとに1本、朝食後に1本、そして出勤前に1本と、たばこを延々と吸っているのだから、手に負えない。
そもそも一流の人は朝起きた途端、野菜ジュースのビタミンで健康極まりないスタートダッシュを切るし、一流の人は歯磨きを徹底しているので、寝起き直後も口が臭くない。
これに対し二流の人々は、大量のたばこでありとあらゆるビタミンを破壊し、血管を縮小させ、とんでもない口臭を放ちながら朝を迎えるのだ。
このような人はもはや「あの人は朝から『煙突』と化している」と糾弾されても、いたしかたないのである。
次に、朝起きた途端にバレるのが、その人の迷信深さである。
これは、日本特有の二流の朝なのだが、朝、今日も元気にご機嫌に朝の支度をしていたら、ニュース番組が突然、「星占い」を発表するのだ。
「見てはいけない」「相手にしてはいけない」と心に言い聞かせつつも、ついうっかり最後まで見た結果、本日の最悪の運勢は百発百中、あなたの誕生月なのだから、朝起きた途端、インケツにもほどがあるではないか。
さらに三流に転落するケースでは、「ポケットにコーヒー豆を忍ばせておけば、運勢が回復します」などという、それはそれは怪しい無責任なお告げを真に受けて、ポケットやカバンに「変なお守り」を忍ばせて1日をスタートさせるのだから、もはや開いた口が塞がらないのだ。
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