今こそ思い知る小林麻央さんが与えた共感 夏目雅子さんのように語り継がれる存在に
その言葉どおり、海老蔵さんはシングルファーザーとして、子育てや亡き妻への思いを発信していくでしょう。これまで私たちは、麻央さんと海老蔵さんの夫婦愛あふれる関係性を見続けてきました。それだけに、シングルファーザーがどんな子育てをし、亡き妻とどのように向き合い、どう立ち直っていくのかを学ぶことができるのです。
一部の心ない声もありますが、大半の人々は海老蔵さんのブログに共感しています。海老蔵さんの文章は、早くも「麻央さんの優しさや強さが乗り移ったのか」と思わせるものに変わってきました。
また、このコラムを読んでいるあなたが、少しでも「家族に優しくしよう」「家族のために強くなろう」と思えたのなら、それは亡くなってなお偉大な妻であり、母である、麻央さんのメッセージから得た優しさと強さに違いありません。今後も世界中で何度となく、そのような人々の優しさと強さが積み上げられていくのです。
「今度は僕たちが守ろう」というムード
3つ目のキーワードは、マスコミに与える影響。海老蔵さんは麻央さんが亡くなった夜が明けた翌朝、ブログに「人生で一番泣いた日です。マスコミの方々もお察しください。改めてご報告させていただきますので、近隣の方々のご迷惑になるので ひとまずおかえりくださいませ、宜しくお願い致します」と切なる願いをつづりました。
しかし、記者たちは自宅や劇場に駆けつけ、芸能リポーターが推測のコメントをSNSで発信するなど、不適切な対応が続出。プライバシーやモラル以前の非人間的な行動に、怒りを覚えた人は少なくなかったでしょう。
振り返れば、海老蔵さんは繰り返し報道自粛を呼びかけてきました。
昨年6月、乳がん公表の会見後、海老蔵さんはブログに「マスコミの方々もお仕事である事は重々承知しておりますが、人の命に関わることです。よろしくお願いします。マオ本人の負担になるような撮影はやめてください」と訴えました。その後も、「多くの記事を目にします。まおのことに関しては静かに見守ってください」「(記事を添付しつつ)芸能関係者…だからだれ? 本当、真剣にやめてください!」などとつづっていました。
そもそも乳がん公表の会見を行ったのは、麻央さんへの悪影響と近隣住民への迷惑を考えたから。自分のことなら何でも対応するが、「夏(を迎えること)は本当に無理だと思っていた」というほど厳しい病状だった麻央さんの負担になることだけは避けたかったのです。
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