今こそ思い知る小林麻央さんが与えた共感 夏目雅子さんのように語り継がれる存在に

麻耶さんが、「妹は、ブログを始めたことで多くの方々と繋がらせていただき、たくさんの励まし、勇気、力をいただきました」「これまで妹を応援してくだった皆様 妹が力強く前向きに生きた証のブログ、これからも時々訪れていただけたら幸いです」と呼びかけたように、今後も麻央さんのメッセージは読まれ続けるでしょう。まだ亡くなったばかりであるにもかかわらず、麻央さんのメッセージを語り継ぐ人々がどんどん増えているのです。

シングルファーザーの心境が赤裸々に

次のキーワードは、シングルファーザー。「NEWS ZERO」（日本テレビ系）での出会いから、「来世、再来世も一緒にいよう」のプロポーズ、海老蔵さんが不祥事で謹慎、2児の誕生、そして、がんの公表会見。これらの出来事をすべて2人で乗り越えてきました。

麻央さんは前述した今年1月4日のインタビューで、「役者・市川海老蔵をパートナーとして支えられるチャンスを、神様くださいって。いつも思うんです」「主人と結婚したからこそ、今私は生きていられるなって思います。そうじゃなければ、心が死んじゃってたな、と思いますし、だからすごく感謝しています」と涙ぐみながら話しました。

一方、それを見た海老蔵さんはブログに「私もマオのインタビューで涙しました」「おいおい、だめだよ、それ！もうだめだよ。なんという事をいうの！？…なんて人なんだろう、、、」とつづりました。

さらに海老蔵さんは麻央さんが亡くなった翌日の会見で、「『愛してる』と言って旅立ちました」「僕を変えた奥さん」「来世も一緒にと思っています」と愛の深さを示しました。しかし、同時に「私が今後背負っていくもの、やらなければいけないもの、子どもたちに対してとても大きなものがあると思いました」と語っていたように、すでにシングルファーザーとしての人生が始まっているのです。

海老蔵さんは翌24日のブログで、「仕事も舞台も今まで以上に勤めます。が、今日から少しづつですが、おにぎりつくり 40の手習い？ 今日からパパ ママもやります」と宣言。ただ、そんなに早く切り替えられるはずはなく、26日に「まお、…あいたい、あいたいよ、おれ、がんばるよ、」と悲しみをつづっていました。愛する妻を亡くしたばかりのシングルファーザーがどんな心境なのか、ストレートに伝わってくるのです。

27日の朝には、「私は今 こころの頼りはこうしてブログでも 皆様も繋がっている事も私の支えになっています。ありがとうございます。更新しすぎという意見もあるとか、確かにその通りです。が、ごめんなさい 御理解してくださいとは言いません。居ても立っても居られないとき、私はブログが1つの支えになってます。皆様のコメントやこころの在りようを表す事で少しだけ気を取り戻せるような気もするのです。お許しくださいね」とつづりました。