今こそ思い知る小林麻央さんが与えた共感

夏目雅子さんのように語り継がれる存在に

また、昨秋イギリス公共放送BBCに寄せた手記は、胸に迫るものがありました。

「人の死は、病気であるかにかかわらず、いつ訪れるか分かりません。例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。『まだ34歳の若さで、可哀想に』『小さな子供を残して、可哀想に』でしょうか?? 私は、そんなふうには思われたくありません。なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです」

「私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。だから、与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました。なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。だって、人生は一度きりだから」(最後の一部抜粋)

ブログはますます読まれ、語り継がれる

さらに今年1月4日、がん公表後、初めてテレビ番組のインタビューに答えたとき、「病気になって、誰かに話したり共有したりできない苦しみや悲しみを私なりに経験した中で、以前は理解できなかった主人の考え方や感覚を少し理解できるというか、想像できるようになりました。私が病気をして得たものの一つかなと思っています」「病気をする前よりも、もっといいパートナーになれるんじゃないかって……」などと語りました。

麻央さんがブログや手記に込めたメッセージが、亡くなった今、より一層強く深く、私たちの心に迫ってきます。勇気を振り絞り、自分を奮い立たせて、闘病中にメッセージを発信していたときに続いて、亡くなった今、2度目の気づきを与えてくれているのです。

現在も、麻央さん、夫・市川海老蔵さん、姉・小林麻耶さんのブログには閲覧者が殺到。「あらためてブログを読み直した人」から「これまで他人事と思って読んでいなかった人」まで、亡くなった今なお多くの人々に強く深いメッセージを送り続けています。

次ページメッセージは読まれ続ける
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