フリン「爆弾証言」あれば、トランプは終わる

「トランプvsミュラー」勝敗の分かれ目とは?

解任されたマイケル・フリン氏は証言に応じるだろうか? 写真は2月10日にホワイトハウスで撮影されたもの(写真:ロイター/Jim Bourg)

ドナルド・トランプ米大統領にとって、いま戦う相手はロバート・ミュラー特別検察官に絞られている。そこのところをしっかり押さえておきたい。ここへきてミュラー氏は、トランプ大統領を司法妨害の捜査対象にし、大統領弾劾に追い込もうと意図している。

この連載の一覧はこちら

ウォーターゲート事件で弾劾の可能性が高まり、辞任に追い込まれたリチャード・ニクソン元大統領も、さらに女性スキャンダルで弾劾寸前にまで追い込まれたビル・クリントン元大統領も、いずれも弾劾容疑は司法妨害だった。

いったいこの2人の勝負はどうなるのか。筆者は1980年代からウォール街で弁護士として仕事をしてきた。その経験から、今後の勝負のポイントを大胆に分析していきたい。

ミュラー氏の「広報戦略」がかえって裏目に

司法妨害の疑いでトランプ大統領を捜査対象にするという情報は、ワシントンポスト紙(6月14日付)によって報じられた。これはミュラー特別検察官サイドがとった、いわば「広報(PR)戦略」である。法律家が事案を有利に運ぶために使う論点の1つだ。

その効果には、プラスもあればマイナスもある。ミュラー氏を超一流のエリートとして尊敬する米メディアでは、ロシアゲート疑惑捜査の流れをミュラー氏が変えた、「うまくやった」とプラスに評価されている。

実は、ワシントンポスト紙報道の直前にミュラー解任説が流れ、そのリベンジとして、トランプ氏を司法妨害の捜査対象にしたという側面がある。これはミュラー氏側にとって正しかったのか。トランプ流の自分勝手さに、ミュラー氏側が感情的になって突進したとすれば、決してプラスになったといえない。

次ページミュラー氏は作戦を間違えた
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • 若手社員のための「社会人入門」
  • 逆境からの人々
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
背水のフジテレビ<br>500日の苦闘

日枝会長が退き宮内新体制が発足してから1年半。増益に転じたが視聴率は低迷を続ける。長寿番組の打ち切りが象徴する大胆な編成改革に加え、組織もコストも抜本的に見直した。背水の陣を敷く同社の人間ドラマを追う。