「住みよさランキング2017」中部・近畿編 中部は砺波市、近畿は草津市がトップ

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芦屋市が3年連続2位、加東市が躍進

「近畿」ブロックでは、草津市(滋賀)が5年連続でトップとなった。2位は芦屋市(兵庫)、3位は甲賀市(滋賀)で昨年からトップ3に変動はなかった。

草津市は、全国順位が一昨年14位、昨年20位、今年が24位と徐々に順位を下げているものの、ブロック内トップの座は守った。滋賀県の南西部、大津市の北、琵琶湖の南東に位置する。江戸時代には東海道と中山道が分岐・合流する宿場として繁栄。現在も名神・新名神高速道路が結節する交通の要衝である。

人口は約13.7万人(2015年国勢調査)。ここ数年は人口・世帯数ともに増加し続けており、年少人口・生産年齢人口比率が高い。京阪神圏のベッドタウンでもあり、電機メーカーやハイテク企業が多数進出する工業都市でもある。「草津」という地名から温泉をイメージする人も多いかもしれないが、温泉地として有名なのは、群馬県吾妻郡草津町であり、草津市とは別の自治体である。「利便度」が全国5位、「快適度」が34位、「富裕度」が95位で、この3部門の評価が高い。

2位は芦屋市。これで3年連続の2位となった。大阪と神戸の間に位置し、神戸市の東部に隣接。人口は約9.5万人(2015年国勢調査)。日本有数の高級住宅街を形成している。「富裕度」が全国15位で、採用指標の「地方税収額(人口当たり)」と「課税対象所得(納税義務者1人当たり)」は共に全国1位。「利便度」が43位で、この2部門が寄与している。

3位の甲賀市は、全国順位は昨年より若干下げたものの、2年連続3位となった。滋賀県の東南部、大阪と名古屋のほぼ中間地点、それぞれの100km圏内に位置する。人口は約9.0万人(2015年国勢調査)。信楽焼や甲賀流忍者のまちとして知られるが、滋賀県内有数の工業都市でもある。「利便度」が全国104位、「住居水準充実度」が154位で、「快適度」のみ若干全国平均を下回るものの、4部門が全国平均を上回っており、高い総合評価につながっている。

近畿ブロックは上位都市の顔ぶれにあまり変化はなかった。上位でも全国順位を下げている都市が目立つ中、4位の加東市(兵庫)は全国順位を昨年61位から今年54位に上げて、ブロック内4位に入った。出生数が増加したことで「安心度」の順位が上がったのが大きな要因である。

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