――少し時代をさかのぼると、故・金正日総書記が「もう一回の世襲による権力継承はない。金の家門は以降、国家の伝統制とアイデンティティを担保する、象徴的で人民の忠誠の対象としてだけ、残すようにする」と周囲に述べたと紹介されています。これについて「彼が言った方式はいわば日本の天皇制に類似するものだった」と指摘されています。
羅:この情報は、かつて私が国家情報院にいたときに入手した、信じるに十分な発言として記憶に残っています。当時の韓国の金大中大統領にも伝えたのですが、金大統領はそれを聞いて「そんなことが実現できるのか」と笑いながら、信じられないという表情でした。
ただ、そのように金総書記が考えていたのは、確実だと思います。ところが、情勢の変化や自身の健康問題など状況が変わり、結果として世襲をせざるをえなかったのではないか。王朝を維持していくためにはどうしたらいいか。日本の天皇制は一つのモデルケースだと金総書記は考えたのでしょう。日本の天皇制のように、天皇は政治に介入しない。いわば、実質的な権力を持っていないからこそ、皇室は永続できる。欧州などの王国を見ても、それはわかります。「金の家門」を残すには、それしかないと考えたのでしょう。
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