冷蔵庫の「2大潮流」を牽引する新世代製品5選 様々なニーズに応じた「新機能」を搭載
ここ数年で冷蔵庫がますます進化を遂げている。もう省エネ性能の向上にも“上げ止まり感”があるエアコンに比べて、まだまだ伸びしろがあるのが冷蔵庫だ。省エネ性能だけでなく、キッチンの中心的な存在として、調理をサポートする機能を搭載したモデルも出てきている。
このようにハイエンドなファミリー向けモデルの機能が進化する一方で、コンパクトな単身・少人数世帯向けモデルも別の方向性で進化をし始めた。
従来は各メーカーもファミリー向けの大容量モデルにしか機能やデザインに注力していなかったが、機能面はさておき、コンパクトモデルにもデザイン性を追求する流れが出てきたのだ。今回は、そんな冷蔵庫の新潮流を生み出す旗手となる冷蔵庫を紹介しよう。
ハイエンド調理サポートモデル その1
音声で献立相談ができる“AIoT冷蔵庫”
シャープ SJ-TF49C(485Lモデル)
実売価格37万3670円
献立や買物のお悩みに冷蔵庫が答えてくれる「COCORO KITCHEN(ココロキッチン)」に対応する“AIoT(AI+IoT)冷蔵庫”。Wi-Fi機能を内蔵し、自宅のWi-Fiルーター経由でクラウドサーバーに接続することで、音声を使った献立相談や買い物メモといった機能を利用できる。冷蔵庫の中にある食材と作りたいカテゴリーなどを指定することで、毎日のお悩みである献立を決められるのがうれしいポイント。レシピを決定したらスマホやタブレットに転送してくれるので、そのまま買い物リストとしても使える。
シャープならではの「メガフリーザー」(小分け収納しやすい構造になっている大容量冷凍庫)を採用していないなど、物足りない部分もある。とはいえ、来たるべき「AIoT時代」に向けて着実な一歩を踏み出しており、今後の進化も楽しみなシリーズだ。