北朝鮮も携帯を生産?生産工場が明らかに
金正恩第1書記が視察、「アリラン」ブランドを生産

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北朝鮮メディアが携帯電話の生産工場の様子を報道し、話題になっている。北朝鮮の朝鮮中央通信は8月10日、金正恩第1書記が「5月11日工場」を訪問したと報道。同通信はこの工場を、「人民の事業と生活に必要な新型の『アリラン』手電話(携帯電話)を研究開発し、生産が進められている」と紹介した。同通信は工場内を視察する金第1書記の姿も報道。組み立て作業を行う作業員と語らう様子も配信されている。

ここで作られる携帯電話に対し、金第1書記は「製品のデザインもよく、軽量で、通話と学習に必要ないくつかのサービス機能もあり、とても便利だ」と指摘、さらに「ユーザーの便宜を最大限に発揮すると同時に、保安性も徹底して保証された応用プログラムを、われわれ式に開発している」と評価したという。

ガラケー、タッチパネル式など複数生産

この工場で生産される携帯電話には数種類あるようで、金第1書記はなかでも「指接触方式」(タッチパネル式)の製品について、「この(画面)部分が敏感であってこそユーザーが使用する際に便利だ」と述べる一方、携帯電話の内蔵カメラの画素数が高いので、人民の利用にも十分だと述べたと伝えている。

さらに、「携帯電話の需要が旺盛」という報告を受け、国民も携帯電話を好んで使っていることがとてもうれしい、と発言したようだ。

報道によると、先に紹介したタッチパネル式に加え、いわゆる「ガラケー」である折りたたみ式のものも、生産しているようだ。北朝鮮では、平壌を中心に携帯電話の保有台数が200万台を超え、平壌では2人に1人が携帯電話を持つまでに普及している。また、外国人にも空港などで携帯電話のSIMカードを販売するなど、これまで不可能だった外国人の携帯電話使用も解禁されている。ただ、あまりの増加に「国家保安面で心配」とし、最近は規制がかかっているという一部報道もある。

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