石破の乱「成算なき孤独の闘い」が向かう先 「安倍改憲」に反旗だが党内は"石破包囲網"

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「忖度」がはびこる中で、安倍首相を真っ向から批判した石破茂氏の今後は?(撮影:尾形文繁)

国会最終盤の「加計学園疑惑」をめぐる"場外乱闘"で安倍晋三首相率いる1強政権が揺れる中、自民党内では石破茂前地方創生相の「首相批判」が耳目を集めている。

きっかけは憲法記念日に首相が提起したいわゆる「安倍改憲」への石破氏のクレームだが、党内の「言論の自由がない」など首相の独裁的な政権運営への不満を代弁した形である。2018年9月の自民党総裁選をにらんだ動きともみえるだけに、首相サイドも神経をとがらせている。ただ、2018年9月総裁選での首相の3選はすでに既定路線化していることもあって、党内での改憲論議でも"石破包囲網"が形成されつつある。ポスト安倍をにらんだ「石破の乱」は「成算なき孤独の闘い」(自民幹部)との見方も広がる。

石破氏の異論を無視、党内は改憲の段取り

首相は憲法9条での自衛隊明文化などを提起し、東京五輪が開催される2020年の新憲法施行を目指す意向を表明した。これを踏まえ、党内意見を取りまとめる党憲法改正推進本部(保岡興治本部長)は6月6日に再スタートし、新たな党改憲案を年内に作成する方針で合意した。同本部には新メンバーとして高村正彦副総裁や下村博文幹事長代行ら首相を支える有力者が加わっている。

同日の幹部会合で保岡本部長は改憲項目について、不戦と戦力不保持をうたった第9条での自衛隊明文化や高等教育無償化に加え、緊急事態条項など4項目を論議する方針を示した。同調査会顧問の石破氏は「首相の改憲案はこれまでの党内論議を無視している。まず、現在の改憲草案を検証すべきだ」などと注文をつけたが追随者はなく、保岡本部長の方針が了承された。

首相が「来年中の国会発議」を狙っているとみられることから、同本部でも首相支持派が"石破包囲網"をつくり今後の論議での異論封じに動き出している。孤軍奮闘の石破氏はメディアなどでの存在アピールを続けるが、今のところ党内の反応は冷たい。

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