自民vs小池新党、都議選が荒れ狂う根本理由

「自民第1党」「小池与党過半数」で痛み分けも

”小池旋風”もやや失速の気配だが…(写真:共同)

中央政界が今年の政局の焦点と位置付ける東京都議会議員選挙も6月23日の告示まで1カ月を切った。各党、各勢力の候補もほぼ出そろい、各選挙区ではすでに立候補予定者が本番さながらの選挙活動を展開している。

もちろん、最大の焦点は小池百合子都知事が率いる「小池新党(都民ファーストの会)」と自民党東京都支部連合会(自民党都連)の真っ向勝負の行方だ。

都民が注目する3年後の東京五輪の開催経費や築地市場の豊洲移転問題では「小池包囲網」が、そして選挙戦では小池支持派による「自民包囲網」が敷かれ、7月2日の投開票日に向けて激しいせめぎあいを展開している。

「小池旋風」は失速、自民都連は息吹き返す

今回の選挙戦は小池陣営の「空中戦」に自民都連が「地上戦」で対抗する構図だ。「プロレスに例えれば、人気者のベビーフェース(善玉)と腕力自慢で憎まれ者のヒール(悪玉)の勝負」(自民幹部)だが、ここにきて"小池旋風は失速気味で、組織で対抗する自民都連軍団が息を吹き返し、双方が都議会第1党を目指しての「がっぷり四つ」の様相となっている。

都議選は1人区から8人区までの全42選挙区で定数は127議席。昨年夏の都知事選で圧勝した小池知事は「東京大改革実現のための都議会過半数(64議席)」を大目標に掲げている。自らが主宰する政治塾の参加者や、自民、民進両党の離党組などから公認候補を擁立する一方、議員報酬削減をめぐる対立などで都議会での自民党との連携を解消した公明党とは選挙協力を実現した。

過半数に迫る勢力で都政を牛耳ってきた自民党を第1党の座から引きずり下ろし、「小池与党」による都議会制覇によって、「ブラックボックスの都政」を「透明で都民ファーストの都政」に変革するための小池戦略だ。小池氏と自民都連の代理戦争となった千代田区長選(2月5日)をトリプルスコアで大勝した時点では「小池新党で都議会過半数」との見立ても広がった。

しかし、流れは変わった。

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