3年後の「大学入試英語」激変にはこう備えろ とりあえずどこから始めればいいのか

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安河内:たとえば、例文だったら、覚えたそばから会話で使ってみる、長文を音読し、さらにリスニングや口頭での要約にもチャレンジする、という具合です。実際に4技能を融合して学習している人の英語力は、一つひとつの技能を個別に測定しても、高い数値を示しますからね。

藤岡:今、オンライン英会話が注目されているのもその関係からなんですね。「発信する力」を鍛えるためにはどうしても発信する相手がいるので利用する学生が増えているのかもしれません。こうした流れを受けて、QQイングリッシュでも、英検のスピーキング対策を始めています。

ネットを活用しない手はない

チャンスを上手に使っていってほしい(写真:筆者提供)

安河内:実際、4技能を融合して学習していくうえで、日々の英語の勉強の中に、オンライン英会話を組み込んでいくのは、とてもいい方法だと思います。まずなんといっても、話す、聞く、という両方が鍛えられますからね。入試対策としてだけでなく、英会話力をつける機会にもなります。

そのほか、オンライン英会話は、書く力を鍛えるのにも、活用できます。双方向のレッスンで、スカイプを通じてデータのやり取りもできるので、自分で書いた英文を、スカイプを通じて添削してもらうことができますからね。

藤岡:実際、弊社の生徒さんたちの中にも、そうした活用法をされている方は多いですよ。それ以外にも、生徒さんからよくいただくのが、「自分が話した英語を先生が修正してくれる際に、文字でも書いてくれるのがありがたい」という感想です。目で正しい英文を確認できることで、脳にインプットされて、これがまた、書く力につながる、と。

安河内:オンライン英会話もそうですが、いまやインターネットを通じて、英語を使ったさまざまな動画や音声、文章などが飛び交い、かつてないほど英語が身に付けやすい環境になっています。これらを利用しない手はないですよね。

藤岡:本当にそのとおりですね。さらに、学校の教育の場でも、4技能をバランスよく鍛えていける環境が整っていくわけですから、今の若い人たちはつくづく幸せだと思います。こうしたチャンスを上手に使って、若い人たちには、どんどん世界とつながっていってもらいたいですよね。

藤岡 頼光 QQイングリッシュ代表取締役

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ふじおか らいこう / Raikou Fujioka

フィリピン・セブ島に拠点を置く、英会話学校QQイングリッシュを経営。約800人の教師が、年間5000人の語学留学生と2万人を超える世界中の生徒にオンライン(スカイプ)で授業を提供。1992年バイク便のキュウ急便設立後、2000年バイクショップのコネクティング・ロッド設立。2005年 フィリピン・セブ島に留学後、2009年オンライン英会話事業のQQイングリッシュ開始。2010年に留学事業も開始。QQイングリッシュは現在、東京、 セブ、上海、ソウル、サンパウロ、テヘランで展開。

QQイングリッシュ オンライン英会話 http://www.qqeng.com/
QQイングリッシュ セブ島・フィリピン留学  https://qqenglish.jp/

 

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安河内 哲也 東進ハイスクール・東進ビジネススクール講師

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やすこうち・てつや / Tetsuya Yasukochi

1967年福岡県生まれ。上智大学卒。予備校講師、教育関連機関での講演などで実用英語教育普及に従事。著書に『子どもの英語力がグンと伸びる最強の学習』(扶桑社BOOKS)など。

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