あなたの精子を守るための10カ条 自転車の乗りすぎ、禁欲には要注意!

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
拡大
縮小
6) 放射線に要注意

医療関係者は、被曝のおそれがある検査などでは、生殖器を守るための防具を必ずつける。

「成熟した精子そのものは放射線に強いが、放射線は精巣によくない。ただ、1.0ミリシーベルト以下の被曝であれば、まず問題とは考えられない」(石川病院の石川智基医師)。

7) 育毛剤を飲まない

一部の育毛剤の主成分であるフィナステリドは、男性ホルモンを抑制する抗アンドロゲン薬の一種。副作用として精子数の減少、ED、射精障害などが理論的に考えられる。副作用が起こるのはまれとされるが、不妊治療中の人は育毛剤の服用は控えたほうがいい。

8) 規則正しい生活

生活にしっかりしたリズムを作ることが、精子形成にもプラス影響をもたらす。食生活の面では、ビタミンC、Eを摂取すると、精子の質を上げることができる。

9) 膝上でノートPCを使わない

精巣は熱に弱い。ノートPCをひざの上に乗せて作業をしていると、PCが発する熱が下半身に伝わり、精巣の温度が上がってしまう。米ストーニーブルック大学のチームの研究によると、ノートPCをひざの上で1時間使うと、睾丸(こうがん)の温度が2.5度上昇するおそれがあるという。

10) 禁欲しすぎない

精子はつねに生産されているので、射精を多く繰り返すことで精子の量が減る、ということはない。逆に禁欲期間が長すぎると精子の運動率が低下するうえ、精子のDNA損傷率も高くなる傾向がある。精子の生存期間はおよそ3日間。それ以上ためると、死滅精子(非運動精子)が増えてしまう。「精子の質をよくするには、禁欲期間は1~2日ぐらいがちょうどよい」(石川医師)。

週刊東洋経済編集部
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT