44歳独身美人キャリア女性が悩む「一生の家」 「賃貸」or「購入」、人生が安心なのはどっちだ

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岩城:さて、次にいくらのマンションが買えるのかを考えてみましょうか。

咲子:ようやく来ましたね。今、家賃を13万円支払っています。あと3万円くらいならプラスできるかなと思うので、ローンの返済額は、月16万円くらいまで大丈夫だと思います。月当たり16万円で、年間16万×12=192万円とすると、いくらくらいの物件が買えますか?

ローンを払う場合は、必要な住居費を引いて計算する

岩城:まず、今の家賃が管理費込みで13万円だから、プラスして、ローンの返済額が月に16万円くらいまでなら大丈夫というのは間違いですよ。マンションを買うと、ローンの返済以外に、固定資産税、管理費、修繕積立金などの住居費がかかります。

「首都圏新築マンション契約者動向調査」(リクルート住まいカンパニー調べ)によると、「管理費+修繕積立金の平均は月2万1535円」ということです。つまり、年間25万円くらいは飛んでいってしまうわけです。これを参考に、固定資産税などを加算した「ローン返済以外に必要な住居費」を合計で約50万円とします(前述した金額です)。そのうえで、仮に家賃を16万円として計算すると、どうなるでしょうか。

(年間家賃192万円 — ローン以外に必要な住居費50万円)÷12カ月=11万8000円

無理のない毎月の返済額は、約11万8000円までということになりますね。

咲子:えぇーー。そうなのですか!? 結構少ないですね。11万8000円だと、総額でどのくらいのマンションが買えるのでしょう?

岩城: 無理のないように、毎月11万円の返済額として、咲子さんは、現役年数が21年ですから、退職までにローンを返済し終わるようにと固定20年で設定しましょう。仮にローン金利が1.15%で計算すると、借入可能金額は2357万円になります。これに頭金1000万円を入れるとして、物件価格は約3357万円ですね。これなら、65歳以降の老後を、現役時代の7割の水準で暮らせますよ。

咲子:そんなぁ。3357万円で買えるマンションなんて、私が住みたい場所では絶対ないです。家って一生に一度の買い物ですよね。妥協したくないです! もう少し借入金額を増やして4000万円を借り入れするとローン返済額はどうなりますか。

岩城:4000万円を、たとえば金利1.15%で20年間、さっきと同じ条件の固定金利型で借りた場合、毎月返済額は、約18万7000円です。

咲子:えーっ! うーん、きついですね。ならば、今現在では金利が安い変動金利で借りるとか、あるいは、返済期間を長くすれば返済額を下げられますよね? やっぱり、私、物件には妥協したくないんです! 変動金利で4000万円、20年間の借り入れでシミュレーションしてください。ボーナス時40万円くらいなら返済できます。

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