「心の傷」は言ったもん勝ち 中嶋 聡 著

「心の傷」は言ったもん勝ち 中嶋 聡 著

この20年で「急性ストレス障害」「適応障害」「パニック障害」等々「心の病」に関する病名は増え、「心の傷」という言葉も一般化した。昨年、朝青龍が一連の騒動で「解離性障害」と診断されたが、この病名も従来は「ヒステリー」と称されてきた典型的な心因性の病の一種だという。

今や「被害者が○○と感じたら○○」が裁判でもまかり通る時代。冤罪も少なくない。現役の精神科医として日々患者と接している著者は、現代のこうした様子を「被害者帝国主義」と断じ、被害者の権利ばかりが拡大し権力化していると疑問を呈する。傷病金給付や障害年金等をめぐる疾病利得の問題にも触れ、行き過ぎた被害者保護の陰で生じる現代の歪みを指摘する。

新潮新書 714円

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 今さら聞けない競馬のキホン
  • ソロモンの指輪〜「本能と進化」から考える〜
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 御社のオタクを紹介してください
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
史上最大の上場に賭ける<br>ソフトバンクの思惑

12月19日、ソフトバンクが上場する。過去最大規模の超大型上場だが、祭りの後は楽観できない。親子上場による利益相反、高い配当性向、キャッシュの流出など懸念材料は多数。同社の大胆な戦略の前提である安定した収益成長が崩れる日、事態は……。