ベンツ「Eクラス」が示す、少し先のクルマ 新型クーペ&カブリオレも登場、最先端技術が満載
これらの安全・快適装備は、まさに将来、実現するかもしれない「自動運転」を先駆けており、人や車とぶつからない、事故に遭わないようにする工夫が詰め込まれている。一般市民にはなかなか手が届かない超高級車とはいえ、市販車に搭載が始まったということは、将来的にもっと一般的に広がってくる可能性もある。
というのも、超高級車や高性能スポーツカーなどに搭載されている先進技術・装備にかかる高いコストも、その後の量産効果や技術の進化などによって下がっていき、必要に応じて標準装備化やオプション設定されていくからだ。たとえば、今ではどんな車種にもほぼ標準で搭載されているエアバッグやABS(アンチロックブレーキシステム)、一般的となったカーナビゲーションなども、最初は高級車のオプション設定が始まりだった。
新型「Eクラス」の先進装備には、メルセデス・ベンツという自動車メーカーだけでなく、各種の部材メーカーがかかわっているはずであり、それらのコストが下がって、将来的に他の自動車メーカーの車種へと水平展開されていく可能性は十分にある。
「超高級車は富裕層の乗り物」には違いない。だが、時間軸を長く取れば、実は一般市民がそう遠くない未来に、「自分の乗り物」で同じ最先端技術を味わえるようになるかもしれないというのが、自動車の面白いところである。
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