ベンツ、新型「CLAクラス」の役割 斬新デザインの4ドア車、「手の届く」価格で登場
「メルセデス・ベンツといえば800万~900万円というような価格帯のイメージがありますが、300万~400万円ぐらいでも買えるようになってきています」。
7月24日、東京・六本木の「メルセデス・ベンツ・コネクション」で開かれた新車発表会に出席したメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は、会見後の報道陣とのやり取りでこんな話を明かした。
メルセデス・ベンツは同日、4ドアクーペというカテゴリの新型車「CLAクラス」を日本で発売した。今年1月にドイツで先行投入したモデルで、「Aクラス」「Bクラス」「Cクラス」など、ベンツの既存車種にない、まったく新しいタイプとなる。エンジンは排気量1600cc、2000ccのいずれもターボ(過給器)付きで計3タイプをそろえた。最も性能が高い仕様は「AMG」という有名なスポーツブランドが冠され、エンジンの最高出力はなんと360馬力と、高性能スポーツカー並みである。
「4ドアクーペ」と呼ぶ理由
CLAクラスで最も特徴的なのは斬新なデザインだ。「クーペ」といえば、通常は2ドアのスポーツカータイプなどに用いられる呼称であり、通常の4ドア車は「セダン」と称される。CLAクラスがあえて4ドアクーペと銘打っているのは、4ドア車でありながらもスポーツカーのような流線型の外観を実現しているから、というのがベンツのコンセプト。ベンツは2004年から販売している「CLSクラス」という独創的なデザインの4ドア車についても、4ドアクーペと呼んでいる。