「卵子凍結」を考える女性の知られざる実情

20歳から45歳の女性たち385人を調査

浦安市のプロジェクトにも、40代の先輩女性から卵子凍結を勧められて来たという20代女性がいた。だが、実際に凍結すればいいという話ではない。

実施している医師たちは「『実際に、自分が卵子凍結保存を実施するとしたら……?』そう考える機会をつくることも目的の1つで、啓蒙活動でもある」と話していた。生存率(出産まで至る割合)に限りがある卵子凍結保存を、すべての女性に勧めているわけでは決してないのだ。ただ、自分の体に無知であることほど、怖いことはない。

卵子を凍結保存したい女性は約半数

一方、20歳から34歳の、浦安市の取り組みで卵子凍結保存の助成を受けることができる年齢の女性たちを対象に「将来のための卵子凍結保存を実施したいか」と質問したところ、約57%と過半数を占める女性が「実施したい」と回答した。だが、これは4割以上の人が凍結に否定的だという結果でもある。

特に、結婚も出産もこれからという20代前半では、半数以上の人が「実施したいとは思わない」と回答。その理由はどれも「自然妊娠したいから」というものだった。ただ、そうは言っても、一方では大学卒業後にある程度はキャリアを積まないと妊娠・出産できないかもしれない社会に身を置く以上、どうすべきかを悩んでいる人は多い。

「今は業務に集中して取り組んでキャリアの構築に専念したい。キャリアの構築と結婚、出産を希望するタイミングが合致しない(26歳・会社員・神奈川県)」
「妊活は相手と自分のタイミングが合わないとできない。私は働いてある程度の社会的地位に立ちたいが、30歳前に妊活を行うと産休や育休がキャリアアップの障害となる。キャリアを積んだ後に子どもを生むためにも、若いうちに卵子を凍結し、良い状態で残すことは有効な手段だと思う(26歳・会社員・愛知県)」

 

仕事をスタートしてすぐの時期と妊娠に適している時期が重なるだけに、難しさを感じている人は少なくない。

また、娘がいる母親の立場から、娘が望めば卵子凍結保存の費用は親が持ってでもさせたいという声もあった。

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