「主婦になりたい」彼女に共働きを勧める方法 結婚を決意する前に「お試し同棲」してみよう

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このように考えていくとわかるのは、恋愛では気にしなくてよかった点も、結婚では意識しなければならないということです。

彼女は"生活を共にする相手”として適当か

有名私大卒でかわいい顔の女性は、デートをしたり、旅行をしたりする恋人としてはいいかもしれません。しかし、生活を共にする結婚相手として適当かどうかはわからないのです。それは彼女の立場から見ても同じです。JUNさんは恋人としてはいいけど、結婚相手としてはダメということは十分にありえます。

現代の日本では、恋愛結婚が当たり前ですが、恋愛からいきなり結婚にステップするのは、実は、急展開すぎるといえるでしょう。この事実は結婚を考えているすべての人がもっと意識するべきです。

ちなみに、2015年に結婚したカップルは、初婚が73.2%、一方もしくは両方が再婚は26.8%でした。結婚といえば初婚が一般的にはイメージされます。しかし、現実にはこれだけ多くの人が再婚をしているのが現状です。まだ結婚もしていないのに気が早い話で申し訳ありませんが、こうした数字になるのは、それだけ離婚が増えているからです。

その意味では、今回、同棲の話が出ているのは実に幸運です。同棲する前に片をつけようとしないで、まずは、一緒に暮らしてみればいいのです。

同棲までしたら、別れられないと思われるかもしれません。それを言うならば、結婚してから別れるほうがよほど大変です。離婚が悪いとは言いません。でも、別れる前提で結婚するわけではないはずです。JUNさんもせっかくなら結婚生活を長続きさせたいですよね。

結婚適齢期とされる年齢を迎えたアラサーの男女が、結婚を意識するのは当然です。しかし、常識に一致することと自分たちが幸せになることはまったく違います。結婚は人生の中でも非常に重要な決断です。自分と彼女がどうしたいかをお互いにじっくりすりあわせて、今後の人生を真剣に考えてみてください。

読者の皆様から田中先生へのお悩みを募集します。「男であることがしんどい!」「”男は○○であるべき”と言われているけれど、どうして?」などなど、“男であること”にまつわるお悩み・疑問がある方はこちらまでどうぞ。相談者の性別は問いません。
田中 俊之 大妻女子大学人間関係学部准教授

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たなか としゆき / Toshiyuki Tanaka

1975年生まれ。2008年博士号(社会学)取得。武蔵大学・学習院大学・東京女子大学等非常勤講師、武蔵大学社会学部助教、大正大学心理社会学部准教授を経て、2022年より現職。男性学の第一人者として、新聞、雑誌、ラジオ、ネットメディア等で活躍している。

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