リクルートを卒業したほうがいいですか?

【キャリア相談 Vol.16】

30歳で上位5%に入るためにすべきこと

みなさん、こんにちは。東京では蝉の声がコンクリートに吸い込まれ、百日紅の花が咲いている今日この頃です。今回は25歳のリクルート社の営業の方から、将来のキャリアに関するご質問です。よい機会ですので、アグレッシブな20代の方々が、30歳で仕事ができる上位5%に入っているためには、何をするべきかについて、考えてみようかと思います。

ご質問者の方は現在、リクルート社にいらっしゃるということで、以前に筆者がお答えしたように、リクルートはすばらしい会社ですので、そこで頑張ってください。というと話が終わってしまうので、少し整理してみましょう。20代の方々が30歳になったときに後悔しないように、大人の秘密を開示しますので、ちょいと目を見開いて読んでいただければ幸いです。

最初に、「キャリアアップ」とは転職をすることではありません。転職回数を忘れ、転職した会社の順番も間違える筆者がこんなことを申し上げるのは、悪魔が白熱教室で倫理学を担当するようなものですが、これは大事なところです。

「うわ、汚い履歴書」

いつからか、「転職してキャリアアップ」のように言われるようになりましたが、これはまったく自明ではありません。できれば今の会社に残って、どんどん偉くなりたいものです。転職というものはコストが高いのです。転職先での最初の3カ月は「本当にできるの?」という周囲の視線の中で、まずは150%くらいのアウトプットで自分の地位を確保しなければならないからです。

「うわ、汚い履歴書」。これは筆者が某ヘッドハンターに履歴書を見せた際に言われた言葉です。その方は筆者の「失敬な人ランキング」でも上位に入りますが、履歴書を見るなり、「汚い」と言い、「こんなジョブホッパーじゃどこも雇ってくれない」「商品価値がない」と筆者に言いました。これは極端な例かもしれませんが、一般的には短期間で多くの転職をしていると、どこにも移れなくなってくるものです。ちなみに普通の一般的な会社の人事部では30代初めまでで転職3回が採用の限界だと言われています。

質問者の方は現在、営業をされているそうですが、おっしゃるように営業経験があることはすばらしいことです。何と言っても自分で何かを売ったことがないと、いつまでも「自分は営業を知らない人間」というコンプレックスに悩まされます。

たとえば自他共にエリート大企業と認めるような会社が営業不振になった際に、企業再生を請け負うアドバイザーが会社に入っていくと、ありとあらゆる業績不振の理由をロジカルにインテリ企画系社員が述べて反発したりすることもありますが、「ちょっと待て、自分で何かモノを売ったことはあるのか?」と聞くと、途端に黙ってしまったりするものです。

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