西野亮廣「次世代エンタメ、僕ならこう作る」 ライブ、劇場、独演会…「3つの秘訣」はこれだ
西野:ライブ中に赤ちゃんが泣き始めたら、どうするか。
西野:赤ちゃんが泣いている時間が短かったら、イジって笑いに変えればいいんですよね。それで、みんなが幸せになるわけですから。いままでのライブでも、ある程度のところまで泣いている赤ちゃんをイジったりしていました。
藤原:「芸人なら『笑い』に変える」が、まずは基本路線なんですね。
泣く赤ちゃんに罪はない。だけど…
西野:はい。ただ「短時間」ならいいけど「長時間」泣くのが続いてしまう場合は、「笑い」に変えるのにも限界があります。だから、仕方ないので、ロビーに出ていただくようにしていました。そのたびに炎上もしてしまったのですが……。
藤原:確かに、劇場には劇場のマナーもありますよね。
西野:そうなんです。ほかのお客さんにとっても「赤ちゃんが泣くこと自体は別に構わない」と思うんです。だから「赤ちゃんが泣くこと」そのものよりも、「泣き続けられると……」という限度の問題だと思うんです。5分間も泣いている赤ちゃんをイジるわけにもいかないですし。
藤原:ほかのお客さんはそれを観るために来ているわけではないですからね……。
西野:なかには、数千円という大金を握りしめて、ようやくライブのチケットを買った中学生とかもいますから、そんな子どもたちも守らなきゃいけない。でも、赤ちゃんの親御さんたちも大切なお客さんなんです。何か「いい方法」がないかと考えていたら、独演会をやった「東京キネマ倶楽部」が頭に浮かんだんです。
西野:その劇場は2階席が1列のみで、キャスター付きのソファー席という独立しているところでした。それと、楽屋がたくさんあったんですが、独演会だったので楽屋を使うのは僕しかいないんです。そこで、2階席と楽屋の「ある使い方」を考えたんです。