人間の仕事を奪う「AI」の過去・現在・未来 人工知能の全貌を蘊蓄100章で読み解く

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21. つまり現在実用されている人工知能のほとんどがこの特化型人工知能にあてはまる

22. 現在の人工知能の限界を超えて、人間のような知性を実現しようと試みるのが汎用人工知能の研究開発

23. 汎用人工知能はAGI(Artificial General Intelligence)とも呼ばれる

24. 汎用人工知能は、新しい情報をインプットすれば応用して実行することができる自律的人工知能を意味する

25. AIは「強いAI」と「弱いAI」とに分けられることもある

26. その場合の分類は「人間のような意識をAIで再現できるか」がひとつの大きな基準となる。人間のように物事を認識して働き、自意識を備えているAIが、強いAI

27. 弱いAIは人間の知能の一部を代替するが機械的で人の自意識を含めた全認知能力を要する事柄は行えない

28. 「強いAI」「弱いAI」は米国の哲学者ジョン・サールが作った用語

29. 「人工知能」に対してchatterbot(会話ボット)といったコンピュータプログラムは「人工無脳」と呼ばれる

30. その元祖といわれるのが1966年にジョセフ・ワイゼンバウムが開発した言語処理プログラム「ELIZA」

31. ELIZAの名は『マイ・フェア・レディ』のイライザ・ドゥーリトルに由来する

学習していくAI

32. アップルの音声アシスタント機能Siriに「話をして」と言うとELIZAとの昔話を語り出す

33. SiriはSpeech Interpretation and Recognition Interface(発話解析・認識インターフェース)の略

34. 2012年、Googleの研究所でコンピュータ自身が猫を認識することを学習したというニュースが話題となった

35. 東京大学合格を目指しセンター試験の模試を受けてきた人工知能「東ロボくん」。2016年に東大合格を断念した

感情認識機能を持った人型ロボット「Pepper」(撮影:梅谷秀司)

36. 東ロボくんはセンター試験模試で総合偏差値57.1をマーク。MARCHや複数の国公立大学の合格ラインに達した

37. 東ロボくんの弱点は国語や英語の文脈理解や常識的な選択。現状では克服できないとして受験計画は凍結された

38. ソフトバンクが開発した「Pepper」は感情認識機能を持った人型ロボット

39. Pepperは法人契約で月額5万5000円でレンタルできる

40. LINE公式アカウントで人気の女子高生「りんな」は、対話が楽しめるマイクロソフトのAI

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