広島民の不満「チケット争奪戦が激しすぎ!」 カープ人気の高まりが招いた想定外の事態

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カープに話を戻すと、3月末の段階で購入できたのはビジターパフォーマンス席と、内野自由席だけだったが、それすらも残っていたのは平日くらい。土曜、日曜、祝日分はわずかしか残っていない。

具体的には3月末時点で、内野自由席が完売していない試合は、69試合中41試合あったが、年間30試合が開催される土曜、日曜、祝日に限定すると、4試合だけ。しかもその4試合はすべて「残りわずか」という状況だ。平日の39試合も2試合が完売で、比較的余裕があるのは6試合だけ。残る31試合は「残りわずか」だ。

カープの対戦相手のビジター球団のファン向けのエリアであるはずのビジターパフォーマンス席も、状況は似たようなものだ。土曜、日曜、祝日は30試合中17試合が完売、平日でも3試合が完売している。

カープ人気の高まりが招いた想定外の事態

本来カープファンは買えないはずのこのエリアのチケットが、なぜそこまで売れるのかというと、カープファンが買ってしまうから。3塁側の内野2階部分に設けられたこのエリアは、カープのユニホームを着て立ち入ることはできないにもかかわらずだ。

昨シーズン、筆者はこのエリアでヤクルト戦を観戦した。チケットを購入したときには"残りわずか"だったが、実際に行ってみるとガラガラ。広島では希少な地元のヤクルトファンに聞いたところ、「カープファンはチケットを買ったうえで、1階のコンコース(グラウンドを眺められる通路部分)で立ち見観戦する」のだという。

当然、コンコースで観戦するカープファン同士でトラブルが起きる。中にはコンコースの床にシートを貼って座り込むファンもいるので、警備担当者が注意もしている。それでも球団は「観客同士のトラブルを避けるために注意しても、今度は警備担当者とファンがトラブルになってしまう」と頭を悩ませている。

対戦カードによって、カープの相手チームの応援エリアを変えることも検討したが、「旗が振れなくなる」「不公平である」といったクレームが他球団の応援団から出て実施を見送った。

とまれ、チケットの売り方について、ファンが不満を抱いていることは間違いない。が、球団は「Webでの発売を球場での発売と同時にすることは、サーバーに負荷がかかりすぎてダウンしてしまう可能性を考えると合理的ではない」と述べる。どこの球団でも採用している、1人が買える枚数の制限も「結局、整理券を求めて並ぶ人の頭数を増やすだけ」なので見送ったという。

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