「フォルダ」「フォルダー」正しいのはどっち? 知らないと恥をかく?「ビジネス文書」の常識
この内閣告示には続きがあり、通則2に「活用語尾以外の部分に他の語を含む語は、含まれている語の送り仮名の付け方によって送る」とあり、さらに「読み間違えるおそれのない場合は、活用語尾以外の部分について、次の( )の中に示すように、送り仮名を省くことができる」と書かれているのです。そして具体例の1つとして挙がっているのがこちら。
「積もる(積る)」
つまりBの「見積り」も正解であり、外れはCだけ……というわけでも実はありません。
さらに内閣告示には続きがあり、通則6の許容部分に「読み間違えるおそれのない場合は、次の( )の中に示すように、送り仮名を省くことができる」という記載があります。
「売り上げ(売上げ・売上)」
「申し込み(申込み・申込)」
「呼び出し電話(呼出し電話・呼出電話)」等
ということは、「見積もり」という言葉を「見積」と表記することもできます。つまり、ABCはすべて正しいということになります。
なぜ「フォルダ」と「フォルダー」が混在するのか?
この内閣公示第二号は、もうひとつの大きなルールを取り扱っています。それは「外来語の語尾」の示し方です。たとえば「フォルダ」と「フォルダー」ではどちらが表記として正しいのか、国の見解が示されているのです。
公示の中では、外来語で語尾に長音が付くものは、それをつけて記述することを奨励しています。「Computer」はコンピューター、Serverは「サーバー」とするのが正しいのです。
しかし、みなさんの周りでは「コンピュータ」や「サーバ」と書かれた資料を目にすることも多いのではないでしょうか。これらは内閣公示のルールに従っていない表現ですが、必ずしもそれが誤っているわけではないのです。
理由はJIS(日本規格協会)にあります。
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