繁華街に必ずある飲食店の1つが焼き肉店。入社したばかりの新入社員や人事異動で新たに加わった仲間の歓迎会に焼き肉店を利用するビジネスパーソンも少なくないでしょう。
私は平均して週2回のペースで東京都内のさまざまな焼き肉店を訪店しています。予約困難店を含め、120店舗以上を訪店しており、その動向について独自研究をしています。知人や友人から「おいしい焼き肉店を探す方法」を聞かれることも少なくありません。
おいしい焼き肉店といっても、人によって重視するポイントが違います。コストパフォーマンス(以下、コスパ)なのか、コスト度外視でも肉質重視なのか、エリアなのか――。すべてに通じる絶対的なセオリーはありませんが、いくつかの定性的な切り口から浮上してくる見極めポイントはあります。
立地に左右されず君臨する名店を探せ
1つ目の見極めポイントは立地です。決して「駅近」という立地に頼っていないのに人気の焼き肉店を選ぶといいでしょう。
経済産業省のホームページ内にある「III 商業経営環境と出店戦略」によれば飲食業は立地選定で8割決まり、業種業態のコンセプトの整合が重要となるとあります。マーケティング的に言うと、焼き肉店は立地型サービス産業で、本来なら、立地に大きく左右されるはずです。それでも立地環境を問題にせず、長期間君臨できている焼き肉店は、価格に見合った、あるいは価格以上の価値提供を担保するものであり、おススメと言えます。
こうしたお店はブームに流されず、牛肉にウニ(雲丹)やキャビアを載せるような奇抜なメニューは存在しません。中には住宅地に立地しているようなお店もあり、肉質だけで勝負するコスパの良いお店が少なくありません。
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