【完全保存版】東電株主総会、全議事録(5) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開

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それから、軽食につきましては、数年前まではお菓子を出していた時期もございましたが、あいにくご案内の、これもご案内のとおり、今本当に会社はお金がない状況でございます。何とかお茶だけで我慢、ご勘弁いただければと、かように考えております。

3点目といいますか、ご質問というよりもご意見だったと思いますが、除染に関しまして、福島県外の除染活動。これにつきましても各自治体の方々と相談をさせていただきながら、地域のお客さま対応の一環としてですね、可能な範囲でご協力をさせていただいているところでございます。合わせてご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。以上でございます。

下河邉会長: はい、もう一点、退任をいたしましたですね、役員の退職金の点についてお尋ねがあったかと思います。現在のご消息についてはですね、私どものほうがお答えをする立場ではございませんので、勘弁をしていただきますが、退任を致しました役員の退職金についてのお尋ねについて、社長の廣瀬よりお答えを申し上げます。

廣瀬社長: 社長の廣瀬でございます。ただ今の退職金、退職慰労金と申しますけれども、ご説明を申し上げます。東京電力ではですね、平成17年の6月28日付けをもちまして、役員、監査役のですね、いわゆるそうした方たちが退職した時の退職金、退職慰労金を廃止しております。

従いまして、それ以前に役員なり監査役に就任された方は、その17年6月28日までの分というのは当然として権利としてあるわけです。従いまして17年8月以降に退任をした役員の中に、それまでの分ということでお支払いをしていたという経緯はございますが、ご質問のありました前会長の勝俣、あるいは前社長の清水、いずれもですね、一部週刊誌等々でなんか多額の退職金をもらったというようなデマが出ておりますけれども、二人ともというか、この地震以降にですね、退任をした役員、監査役、その方々の中からいずれもその17年の6月以前に役員になっていらした方、当然そこまでの間は権利があるわけですが、そうした方々は全て辞退をされておりますので、勝俣も清水も退職慰労金はもらっておりません。

下河邉会長: はい、以上でございます。続いて質問を受けさせていただきます。スタンド席で手を挙げておられる株主様にご質問をお願いしたいと思います。スタンド席1階、南側の3ブロックになりますかね。で手を挙げておられる株主様。はい、お願い致します。

【完全保存版】東電株主総会、全議事録(6)へ続きます。

岡田 広行 東洋経済 解説部コラムニスト

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おかだ ひろゆき / Hiroyuki Okada

1966年10月生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1990年、東洋経済新報社入社。産業部、『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、企業情報部などを経て、現在、解説部コラムニスト。電力・ガス業界を担当し、エネルギー・環境問題について執筆するほか、2011年3月の東日本大震災発生以来、被災地の取材も続けている。著書に『被災弱者』(岩波新書)

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