【完全保存版】東電株主総会、全議事録(4)

3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開

(撮影:尾形 文繁)

私たちはいつ何どき大量の漏水が始まるのかと、恐怖を感じて生きてるわけです。それに対して皆さんはどうも、普通の建設現場にいるような感覚でいらっしゃる。ところが現場労働者としてはもちろんそんなことはないわけでありまして、そういうことの乖離が非常に感じられます。今言ったことについてちょっと答えてください。

それから2点目、現場労働の人たちの話しについてですけれども、まずいったい何が一番ひどいかっていうと、食事とそれから作業被ばくです。この2つが全然解決しないんですね。食事あるいは飲食する場所が、重要免震棟の中で行われて、非常に狭い。非常に不潔である。そういうことが非常に言われてるようです。ならばどうしてもっと別の場所へですね、Jヴィレッジじゃ遠すぎるので中間的な場所にですね、そういう施設を作らないのか、そういうことだって簡単にできるじゃないですか、東京電力の資金があれば。そういうことがなされないということはですね、いったい何を考えてるのかっていうふうに私は思います。

それから作業環境は悪い、外部被ばくが非常に多いっていうのは、がれきが問題なんですね。原発は津波によって大破しています。そのためにとりわけ海側の、タービン建屋周辺に大量のがれきがそのままになってます。あれが被ばくをしていまして、大量の空間線量になっています。マスコミなんかが入る時もですね、タービング建屋側の、外側の海に面した道路はかなりのスピードで通過する。なぜならば被ばくがひどいから。そうなったらまずそこを除染するべきじゃないですか。なぜ物揚げ場から原発に至るまでの距離の部分、あの部分に20数メーターですけれども、あそこを徹底除染すればですね、まったく作業環境が変わるんですよ。それが3番目。

それ一つの提案ですけれども、原子炉建屋は倒壊する危険性があります。それから使用済み燃料を取り出すのも非常に大変です。ならば30メーターぐらい高さある建屋を全部埋め立てたらどうですか。あの敷地は元々30メーターの高台だったんです。高台の上にいろんな施設があります。だったならば、その下の施設、安全性を考慮しながら、全体をまた30メーターの高さに埋め戻したらどうですか。そうすれば平べったい大地になるんですよ。その下に対して使用済み燃料をアクセスすればいいわけですから、非常に作業状況はよくなりますし遮蔽にもなります。

さらに沖合埋め立てたらどうですか。沖合の物揚げ場の外側、専用口の部分全部埋め立ててしまえば、海に流れ出す時間も稼げますし、さらにその先にタンカーの船着き場などを作れば、増設をすれば、汚染水をかなりの危険まで離して貯蔵することができます。

そういうこと一つ一つ考えていけば、それなりにお金もかかりますけれども、それをやれば今よりもはるかに安全になるんですね。もしも4号機が倒壊したらどうなるか、第3原発の中にアクセスすらできない。そういう危険性が非常に高いところを建屋倒壊の危険性を防止するためにも、そういうことをしたらどうですか。そういうことを提案したいと思います。(拍手)

下河邉会長: はい。ただいま株主様。出席番号793番でよろしゅうございますか。ごめんなさい。739番の株主様からご質問いただきました。3つご質問をいただきました。

最初のご質問はですね、福島第一における世間をお騒がせし、またご迷惑をおかけ、ご心配をいただいております漏洩水へのですね、現状における対応の問題でございます。まずこの点につきまして常務の小森よりお答えをいたします。

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