被災地に農・漁業体験の遊び場を作った理由 石巻市雄勝町で、子どもたちが楽しんで学ぶ
キーワードを基にビジネスのヒントを聞く日テレNEWS24・デイリープラネット「飛躍のアルゴリズム」。今回は「モリウミアス」代表・油井元太郎氏。東日本大震災を契機に設立した滞在型で農業、漁業が体験できる子どものための“学びの場”「モリウミアス」。大人でも利用したくなる魅力について聞く。
油井氏は1975年生まれの41歳。幼少からアメリカで過ごし、ペンシルベニア州の大学の音楽部を卒業後、ニューヨークで音楽の仕事に就く。2004年には、日本で子ども向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア」の立ち上げに参画、施設の開発を担当。そして、東日本大震災の翌月にはキッザニアでの経験を生かし現在は公益社団法人の「モリウミアス」を設立した。
そもそも「モリウミアス」とは?
――「モリウミアスとは、森+海+明日(私たち)へ 子どものための“遊び場”」。様々な角度から伺いたいと思いますが、そもそもこの「モリウミアス」はどこにあるんでしょうか。
宮城県石巻市雄勝町にあります。仙台の東が石巻なんですが、石巻でもいちばん東の沿岸部、半島になっているんですけども、そちらが雄勝町になっています。
――仙台からどのくらい離れているんですか?
仙台からですと車で2時間あればいけますね。
――なんといってもモリウミアスという名前がとてもユニークですよね。こちらには、どういう意味が込められているんでしょうか。
この町はリアス式海岸の半島部なんですね。国立公園の一部でもあるんですけど、森と海が非常に近い。
すごく変わった地域でもあるので、地元の方と話していて「やっぱり雄勝は森と海の町だよね」とみなさんおっしゃっていて、この森と海をフィールドに子どもたちの明日でもあり、それが町の下にもあるんじゃないかという思いを込めています。
また、英語でモリウミアスと表記させていただいていますので、最後はUS(みんな)ですね。みんなでつくるって意味も込めて、モリウミアスという名前にしております。