男ってなんでこうもバカなのか? 『男は邪魔!』の著者、高橋秀実氏に聞く

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スーパーに行くと、男は本当に邪魔

――本書にも奥さんがたびたび登場されて「男は邪魔だ」と言われますが、結婚当初から邪魔だと言われていたのですか?

最初は邪魔だとは言われなかったですよ。甘い生活みたいなものがあって、結婚3年目くらいから邪魔だと。

――そう言われてショックではなかったのですか?

ショックというより「やっぱりな」という感じでしたね(笑)。うすうす自分がダメなことには気がついていたので。

――僕も自分がダメなことにはうすうす気がついています(笑)。でも邪魔だと毎日言われるのですか?

彼女の口癖のようなもので、毎日言われますね(笑)。なんかいつも彼女の通り道をふさいでいるみたいで。たとえば、2011年に原発事故があって、夏場はわが家でも節電をしたんです。あれだけ暑い中で、冷房を使わずに、扇風機だけを回していたら、当然、汗をかきますよね。そうすると私を見ただけで「暑い」と。そのうちに今度は「臭い」と。さらには「生ごみの匂いがする」とか言われました。

――それはキツイ一言ですね。

加齢臭も当然ありますし、シャワーを浴びてもすぐに匂いが立ち上ってきますし。見た目も臭いも邪魔だと。でも実際、臭いんですねこれが。そういう普段「邪魔だ」と言われていることを原稿に書くと、意識的になって、不思議と本当に男が邪魔に見えてくるのです。

――確かに文字に起こすと、考えていることがハッキリするとかありますね。

たとえば、スーパーに買物に行くと、男は本当に邪魔なんですよ。女性の店員は商品が入っている台車を引いていても、お客さんが目に入ると邪魔にならないようにすぐに退くんです。でも、男の店員は台車を置いて、お客さんが棚を見ていてもお構いなしで、棚の整理が終わるまで退かないんです。まるで「俺は今、棚を整理しているんだ」と言わんばかりに。邪魔という自覚がないんですね。

ほかにも、ある会合に出席したら、男たちはどこに誰が座るべきかをいつまでも話し合っている。しまいには机の配置まで変えたりして。その揚げ句に、誰が会長で副会長か、事務局や参与、顧問はどうするかとか、そんなことはどうでもいいだろうと(笑)。

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