佐賀県が1.3億円で購入を決めた「絵」の魅力 買うのは「超細密」世界描く池田学氏の「誕生」
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池田学さんの「誕生」を所蔵する佐賀県立美術館がある佐賀城公園(写真:kattyan / PIXTA)
佐賀県は2月14日、多久市出身の画家池田学さん(43)=米国在住=の新作「誕生」(縦3メートル、横4メートル)を1億3200万円で購入すると発表した。新年度当初予算案に関連経費を計上した。予算や県有財産化の関連議案が県議会で認められれば、池田さんの作品を管理するミヅマアートギャラリー(東京)と7月以降に正式契約する。
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県立美術館が池田作品を所蔵するのは初めて。県が高額芸術品を購入するのは2013年の岡田三郎助作品「裸婦」(約1億3千万円)以来。
制作期間が3年3カ月に及ぶ大作
「誕生」は現在、佐賀市の県立美術館で開催中の「池田学展 The Pen 凝縮の宇宙」で公開しており、大きな話題を集めている。
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池田学さんが米国で描いた「誕生」は縦3メートル、横4メートルの大作だ(2013-2016 紙ニペン、インク、透明水彩 300×400cm photography by Eric Tadsen for Chazen Museum of Art (c)IKEDA Manabu, Courtesy Mizuma art Gallery)
池田さんが米ウィスコンシン州マディソンのチェイゼン美術館で3年3カ月をかけて滞在制作した。自然災害を乗り越え、文明が再生していく光景を壮大に描写している。
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