歌舞伎座、リニューアルは大成功 こけら落とし興行盛況により過去最高業績へ

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早くもリニューアル効果が出ている格好だが、注目は今年度(2014年2月期)業績。歌舞伎座は前年度決算発表時の4月時点では、「予測困難」として、会社予想の発表を見送っていたが、第1四半期の発表に併せて、売上高53.8億円(前期比6倍)、営業利益8.1億円(前期は3.2億円の営業赤字)などと、過去最高を大幅に更新する見込みだ(最高純益は1985年2月期の朝日座閉鎖・譲渡時に計上)。

ちなみに、劇場建て替え前の「さよなら公演」で賑わった2010年2月期における各部門の売上高実績と、今年度の会社予想を比べると、不動産賃貸は8割増、食堂・飲食部門は6%増、売店は3倍以上伸びる見立てとなっている。

観光バスツアーのルートにも組み込まれる

お土産品・雑貨や菓子などを揃える地下鉄駅直結地下広場や、劇場に隣接する歌舞伎座タワー5階「歌舞伎座ギャラリー」フロア内のお土産処は観劇客以外の一般客にも解放されており、劇場内の売上げを大きく上回る。東京スカイツリーなどと共に新生歌舞伎座をツアールートに組み込む観光バスツアーの買い物客もさらに好景気を後押ししている。

この地下「木挽町広場」は、今後も歌舞伎座への関心や話題を絶やさない“お祭り空間”と位置づけており、外部テナントを臨機応変に入れ替えマンネリ化を回避していく方針だ。

中村 陽子 東洋経済 記者

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なかむら ようこ / Yoko Nakamura

『週刊東洋経済』編集部記者

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