歌舞伎座、リニューアルは大成功

こけら落とし興行盛況により過去最高業績へ

東京・銀座4丁目に位置する歌舞伎専用の劇場、歌舞伎座。3年にも及ぶ建て替え工事を経て、今年4月に新開業した。運営元の株式会社歌舞伎座が、そのリニューアル効果に沸いている。

株式会社歌舞伎座の直近業績である、2013年3~5月期(第1四半期)は売上高14億円、本業の儲けを示す営業利益が1.7億円となった。休業中だった前年同期と比べ売上高は6倍、前年同期の営業赤字から黒字へと浮上した。劇場家賃や新オフィスビル分含む地代収入の復活に加え、地下鉄駅に直結した物販エリア「木挽町広場」のテナント賃料が加わり、不動産賃貸収入に厚みが増した。

売店や飲食にもリニューアル効果波及

さらに劇場内外の売店、食堂・飲食事業も好調に売り上げを伸ばした。また管理費・水道光熱費など共益費をテナント側にも応分負担してもらうことで経費を想定以下に押さえ込む事に成功した。

食堂・飲食部門に関しては、開業前の3月から消耗品やスタッフ教育など先行費用が発生(営業期間は2カ月のみ)。オープン後は押し寄せる来客数をさばききれず、急遽外部の配膳会社に一部業務を委託したため、経費が想定以上にかさみ、部門収支は300万円強の赤字スタートとなった。ただ、パート従業員の習熟度も徐々に向上しているため、歌舞伎座としては、こうした運営形態は何とか上期までにとどめて、通期で収支トントンへ持ち込む考えだ。

次ページ注目は今年度(14年2月期)業績の見込み
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