明治とロッテ「量販チョコ頂上決戦」真の勝者 ミルクチョコレートとガーナの実販売動向

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・売り上げはドラッグストアでも同様か

ドラッグストアのPOSデータも見てみた。2015年の販売個数はミルクチョコレートが1店舗当たり53個に対して、ガーナは同75個、2016年にいたっては、ミルクチョコレートが同58個に対して、ガーナは同64個だ。ここでもガーナがリードしている。

やはり1店舗当たりの売り上げ点数は拮抗している。

・平均売価(ドラッグストア)

平均売価はミルクチョコレート133円に対して、ガーナ138円だ。こう見ると、両社はドラッグストアについても互角の闘いを繰り広げていたと見える。やはり2月には単価を引き下げることで売り上げ点数増をねらっている。

バレンタインデーの刺客はいるか

バレンタインデーは年間1000億円の関連商品売上高を生むイベントといわれる。少なからぬ人にとって、バレンタインデーはまだ心躍るイベントではあるに違いない。少なくとも、2月の両者、1店当たりの売り上げ点数を見ると、落ち込みは見られない。

ただ、現在では、義理チョコ廃止運動や、ハロウィンやほかのイベントに押されつつある。両者の闘いは、勝負相手がほかのイベントに推移していくかもしれない。

坂口 孝則 未来調達研究所

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さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

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