就活、大手企業の「情報発信」は始まっている 2月までに6割が採用ホームページをオープン

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2018年新卒採用のホームページをオープンしていなくても、2017年新卒採用ホームページをそのままオープンにしているケースが多い。以前は採用が終わると、いったんホームページを閉じる企業が多かった。現在はそのままにしておき、「2018年新卒採用ホームページ」のオープン時に、古いホームページを閉じている。つまり一年を通して常に自社の採用情報を開示する、通年型の採用ホームページが主流となっている。通年型になった理由は、インターンシップ情報の開示や募集を長い期間行う必要があることもあるが、次の就活学年の学生にも早くから見てほしいからだ。

目立つダイバーシティや女性活躍推進

「企業名 2018採用」で3メガバンクを検索してみよう。三菱東京UFJ銀行の採用ページは「頂を越えて」というタイトルで、「2018 Recruiting Information」と明記されている。更新日は2016年の12月19日だ。インターンシップ情報のほか、「BTMU(Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJの略)について」と題し、経営ビジョン、会社概要、CSR、ダイバーシティ、人事プリンシプルなどに分けて、基本的なことを確認できるようにしている。また、「職種と仕事」のコーナーでは、それぞれ職種の業務紹介、行員紹介、プロジェクトストーリーなどを公開している。

みずほフィナンシャルグループも「新卒採用情報サイト2018」をすでにオープンしている。こちらもインターンシップ情報のほかに、会社情報の基本情報や仕事内容、キャリア支援制度などを押さえられるようになっている。

総合商社では伊藤忠商事が「ひとりの商人、無数の使命」と銘打ったページをオープンしている。「CONCEPT」「COMPANY」「PERSONS」「PROJECT」「CULTURE」「INFORMATION」「SEMINAR」のコーナーを持つ。各コーナーのページは、まだ半分も公開されていないものの、「PERSONS」の社員紹介では、仕事内容だけでなくキャリアステップや一日の生活も掲載されるなど、充実した内容となっている。まだ公開されていないが、「ホンネ女子会」というコンテンツが目を引く。

メーカーではトヨタ自動車が「世界への責任と、未来を約束する覚悟」と題する採用ページを設けている。「人」「プロジェクト紹介」「会社情報」「働く環境」「制度」「採用情報」のコーナーが用意されている。「働く環境」のコーナーでは「ダイバーシティ」として、女性向けパンフレットをPDFでダウンロードできるようになっている。さらに「採用情報」内のイベント情報にも、「トヨタ自動車主催 女性向けセミナー」が掲載予定になっているなど、女性採用を意識したつくりになっている。

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